地域新聞

89歳と書かれてていますので、今から6年前だと思います。初個展についてのインタビュー記事が掲載されました。大変懐かしい笑顔が残っています。

九十歳を前にして、はつらつと趣味の和紙絵を楽しんでいる岡村梶江さん(島田二丁目)の初個展『岡村梶江和紙絵作品展』が室積三丁目の山口銀行室積支店(赤野三男支店長)で開かれている。三十日まで。

岡村さんは大正七年十月八日生まれの八十九歳。おかむら寝具(現アステールおかむら)創業者の故・岡村右門さんと結婚し、三人の子育てをしながら店を切り盛りする忙しい日々を過ごした。

仕事を引退し、ようやく自分の時間が持てるようになった六十五歳のころから、光和紙絵教室を主宰する四ノ宮照子さん(室積中央町)に習って和紙絵を始めた。もともと絵が好きだったことから、熱心に取り組み、主に家族や友人と旅行で訪れた思い出の風景写真をもとに和紙絵作りを楽しんでいる。

色の配色や遠近感などを考えながら製作するのが楽しいそうで、和紙絵のことを話し出すと、顔や声も生き生きとしてくる。今でも気に入った色の和紙を求めて、電車に乗って出かけることもあるという。

四ノ宮さんによると、岡村さんの作品は温厚で几帳面な人柄がよく表れた、真心のこもった丁寧な作品だそうで、「波の動きや日の当たり具合、季節感などが素晴らしく、九十歳になられるとは思えないほど細かい部分も丁寧。作品から健康で元気に過ごされている様子が伝わってきます」という。

これまで、市美展や四ノ宮さんの教室展などに作品を出品することはあったが、個展は初めて。山口銀行室積支店の開店百二十六周年月間に合わせ、四ノ宮さんの推薦で初個展が実現した。

これまで作りためた作品の中から十五点を出品し、七〜八点を約一週間ずつ入れ替えて展示している。宮島の紅葉や金閣寺、四国のかずら橋など、色鮮やかな色彩と丁寧な描写が来店者の目を引いている。

岡村さんは、「和紙絵が元気の秘訣で、一番のボケ防止になっていますので、これからもできる限りは作品作りを楽しみたいです」と話していた。

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