わたしたちを守る
100人の名医


古代ギリシャの医者であるピポクラテスは『人間は誰でも体の中に100人の名医を持っている』という言葉を残しています。これは人間が本来持っている自然治癒力のことを喩えとして表現していますが、自然治癒力とはどんなものか知っていますか?

自然治癒力


恒常性維持機能とは外部環境の変化あるいは生理機能のバランスの乱れに対して、自然に身体の状態を一定に保とうとする働きです。例えば、外気の温度が極端に変動しても、発汗や皮膚の収縮によって、体温が著しく上がったり下がったりすることはありません。また水を飲みすぎても、多量の汗をかいても、尿の量を調節するホルモンの作用によって、体内の水分量は常に一定に保たれます。運動によって酸素の消費量が増えれば、心臓の脈拍は早くなって血液循環を促進します。このような恒常性維持機能は、主に自律神経や代謝エネルギー、ホルモンの働きによって調節されています。

自己防衛機能、自己再生機能は読んで字のごとく、微生物、ガン細胞、その他の潜在的な有害物質に対して体を守るために働きます。

もし、私たちにこれらの自然治癒力がなければ、手術などという療法ははじめから成り立ちません。いかに名医が執刀しようとも、患者さんに治癒力がなければ、切除された臓器は切除されたままで再生することはありません。体の表面にできたキズもふさがらず、どのように抗生物質を投与しようとも、消毒薬を用いても、やがてその部位は化膿して腐っていきます。



健康

自然治癒力を
発揮できること


皆さんは『ケガをしているから健康ではない』、『今、病気だから健康ではない』と思っていませんか?逆に『今、入院しているわけでもないし、通院もしていないので、私は健康です。』と思っていませんか?

私たちは生身のカラダなので、ケガもすれば病気になることもあります。けれども私たちのカラダに本来備わっている自然治癒力が正常に機能すればケガも病気も治癒していきます。

逆に自然治癒力が正常に働いてくれないこと、言い換えれば恒常性維持が出来ない、自己防衛が出来ない、自己再生が出来ない、とケガや病気も治癒しません。このようなカラダの状態を「健康だ」といえますか?

ちょっと想像してみてください。あなたの庭に2本の木があるとします。どちらも葉が茂っていますが、1本は何らかの原因で根が腐り始めており、もう1本はとても元気な根を持っています。

illust1868そこに暴風雨が襲ってきました。当然、葉は落ち、いくつかの枝は折れて、2本とも見るも無残な枯れ木になってしまいました。あなたは落胆しつつも、木に元気を取り戻してもらおうと水や栄養を与えます。

時が経過して季節がめぐってくると、1本からは新しい枝が出てきて、以前の通り葉が生い茂ってきました。ところがもう1本からは枝はもちろん、葉さえも出てきません。言うまでもなく、もう1本とは根が腐り始めていた木のことです。

illust207見た目、外見上は健康に見えても、自然治癒力が発揮できない状態の人は『健康ではない』状態です。健康とは自然治癒力(100人の名医)が仕事をしてくれる状態のことだとご理解いただけましたか。


§ ここが大事 §
わたしたち人間のカラダには本来ならば自然治癒力が備わっており、この自然治癒力が正常に機能していることが「健康な状態」です。